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子育て中にこそ自分のためのカウンセリングを – 【完全オリジナル!カウンセリングストーリー・読むセラピー】

遠山千尋  –  臨床心理士・公認心理師

コラム

「子育ては大変!!」って、決まり文句のように至るところで多く聞かれる言葉ですね。

実際、自分とは違う人間を一から育てるわけですから、大変なものは大変です。予測不能な出来事も起こりますし、毎日のお世話は大変でもやめられない。親としての責任だってふりかかります。大事な存在だけど、思い通りにいかない。感情が揺さぶられやすい近しい存在。大事なのにうまく大事にできない、そのジレンマに苦しむお母さんは多いように感じます。

この連載型コラムでは、実際に子育て中の方が抱えやすい悩みについて、実際のカウンセリングのような形で完全フィクションのオリジナルストーリーとしてシリーズ化し、カウンセリングがどのように進むのかという点を中心に、読者の皆さんと一緒に、紐解いていこうと思います。

初回の今回は、とあるお母さんを主人公に、子育てのリアルやお母さんが抱きやすい感情、だからこその大変さをストーリー仕立てで描写し、心理学的観点から見るポイントやカウンセリングでできることについて目を向けていきます。

これを読み終えた時、自分を守る術として、自分を支える居場所として、『カウンセリング』が一つの候補になってもらえたら、嬉しいです。

Photo by bady qb on Unsplash

とあるお母さんの1日【朝じかん編】

・Mさん ‐30代前半・専業主婦・3歳男児と1歳女児の母‐

(「・・・」は、その時のお母さんの心情を表現しています。※は、心理士の観点からみた注目ポイントを記しています。)

※ここで記される人物像や事例等は、実在の人物等とは一切関係ありません。筆者自身のこれまでの経験値から紡ぎだした完全オリジナルのストーリーです。

6:00 起床

あ~またよく眠れなかったな~。ねむい・・・下の子の授乳で2時間おきに起こされるわで身体きついわ~。添い乳しながらだし、骨盤歪んで体中痛いな~。それにしても片方の胸しかお乳出なくなってきたな。詰まってるのかな?乳腺炎になったらどうしよう。そういえば、断乳?卒乳?いつしよう・・・は~。

※あまり目覚めが良くないようです。朝起きてすぐに、ネガティブなことが次から次へと浮かんできてしまうことが気になります。朝起きてすぐの状態の思考は、自分の中にダイレクトに響きやすいものです。心配事が次から次へと浮かんで、負のループがとまらなくなってしまいます。
気持ちよく目覚められる朝の習慣儀式を決めておけるといいですね!ご自身の快適な睡眠についても、スコアリング(数値化)*1したりセルフモニタリング(自己観察)*2するような感じでダイアリーに記録していくと、ご自身の傾向や対策の糸口が見つかるかもしれません。
さらに、身体の不調もあるようです。産後は特に身体の不調は起きるものです。授乳もしているとなおさら、時間的にも身体もつらいですね。身体の調子は変化しやすいので、何かしらの違和感を感じたら、自分でためこまず、すぐに相談できる場所や機関などをあらかじめ知っておくと安心でしょう。頼ってよいものですし、適切なサポートが必要な時期です。
また、子育ての『こうあるべき理論』にとりつかれてしまうと、『こうしなくちゃ!うまくいかなかったら、どうしよう。できない自分は、なんてダメなんだ。』という思考に陥りやすくなります。子育ての仕方もスピードも人それぞれです。お乳を離れる時期一つとっても、お母さんと、お子さん、それぞれのちょうどよいペースがあります。
この目覚めの時間に、連鎖的に心配事が次から次へと出てくること、そしてそれを誰にも言えずに、一人でループさせてしまうところ、それだけ疲労感やいっぱいいっぱいな状態が伝わってきます。

*1 例えば最高の状態を10、最低の状態を0としたときに、今の状態を数値で表していく。数値で表すことで、漠然としたものが客観的にわかりやすくなる。

*2 今ここの自分の体験を観察すること。自分の思考や感情、感覚などありのまま観察していく。

7:00 怒涛の家事に追われる

・洗濯ものを洗って、干して!昨日の晩に残った皿洗い!前の日にたためなかった洗濯ものの山を片付け!
・天気予報確認して、子どもたちの服装選び!持ち物チェック!
・お弁当作り!(キャラ弁など手の込んだものでないと子どもたちの間で話題になるため、一苦労。細かい作業は苦手なため、時間もかかる。)かつ朝食づくり!下の子は離乳食なので味付けも固さも違うものを用意!
・子ども達起こす!ついでに夫も起こす!?子ども達はなかなか起きず、目覚めも悪く、二人ともギャン泣き!!夫も起きない・・・
・二人を片手ずつ抱え、抱っこ。腰が痛い。腕も痛い。ついでに頭も痛い。
・朝ご飯を食べさせると同時に、こぼされる!「牛乳取って」と言われ、取ってあげた矢先に、床までこぼされる!後始末・・・匂いがキツイ。
・自分は、立ち食いで、朝ご飯の残りをつまむだけ・・・
・今日はゴミ出しの日か確認し、ゴミの分別!ゴミ袋がないことに気付いてプチパニック!
・用意しておくはずだった連絡帳もすっかり忘れていた!

やばい!間に合わな~い!時間に追われるの好きじゃないのに、毎日追われてるよ。やること多すぎて、パンクしそう!夫は寝てるし、言えないしな~。
子ども達も好き放題していて、怒りたいけど、ここで私が怒ったら、子ども達のご機嫌がナナメになって、余計に手がかかるんだよな~。なるべく泣かせずにスムーズに事を運ぶため、私が我慢しなくちゃ!私がやらなくちゃ!ゴミ袋も連絡帳も忘れる私なんて、最悪だ・・・

※多すぎるタスクを一人で背負って、いっぱいいっぱいになってしまいますね。これだけのやることを一人でこなすことはとても大変なことです。よく頑張っていらっしゃいますね。まずはこれだけ、あれもこれもの状況になってしまっていることを自覚し、ご自身をいたわり、労ってあげてほしいです。
そして、今やるべきこと・今やらなくてもよいことなどの整理も大切です。一人で背負ってしまっている状態に目を向け、どうしたら役割分担ができるか、どのように身の丈に合った行動を選択するか、リスト化したり視覚的に整理していくことも有効です。
『忘れっぽい』としたら(これだけ情報過多の状態ですと、人は忘れやすくもなります)、そんなご自身の特性理解し、どんなやり方がご自身に合っているか一緒に考えていくこともできます。
また、一つの出来事に対して、「自分のせいだ」と必要以上にご自身のせいにしてしまい、自分を責めてしまうところや、一人で我慢しようとするところも気になります。拡大解釈(実際よりも過大に解釈してしまうこと)してしまったり、認知の歪み(非合理的な思考パターン)*3もありそうです。

*3 その人に特徴的な『考え方のクセ』のようなもの。自分自身では信じ込んでいるため気付きにくく、その『考え方のクセ』により、イライラしたり不快な感情を抱きやすくなる。代表的なものに、全か無か思考、一般化のし過ぎ、結論の飛躍、マイナス化思考などがある。

8:00 夫を見送る、子どもたちの着替えや準備、自分の身支度

・上の子が服を着ることを嫌がる!「これは嫌、あれは嫌!」と1人ファッションショーが始まる。
・靴下の片方が行方不明になる。探してもない!!
・「お菓子を買ってあげるから!」「ご褒美あげるから!」などなど、なんとかご機嫌をとりながら、ようやく着せる。
・上の子が落ち着いたと思ったら、下の子が泣きわめく。授乳中は、拘束時間。一歩も動けない。時計の秒針がかき立てるように鳴り響く。

夫が遅刻しないのか気がかりだな。今日もちゃんと話せず行っちゃった。
もう、何でこれだけのこともうまくいかないの?子ども達、ちゃんと言うこと聞いてよ!泣きたくなるよ~。子どものご機嫌とることも疲れるし、どうしたらいいの~?
はあ、朝からどっと疲れた。自分の身支度なんて、ちゃんとできないよ~。本当はオシャレしたいのに、あのメイクも試してみたいのに、今日も時間ないや。髪もボサボサだし、いつもの動きやすさ重視の服。自分のことは後回しだ!

※自分のことだけではなく、他人のことまで心配されていらっしゃいますね。あれもこれも気がかりで、でもゆっくり話せるような時間もないほど追われていることが伝わってきます。夫との関係性も気になるところです。
子どももなかなか言うことを聞いてくれなくて、がっかりしますね。この押しては引いてのやり取りは、負担になりますね。子どもの個性特性を踏まえて、どうしたら子どもに伝わるのか、どうしたら子どもの行動に結びつくのか、一緒に考えていきたいところです。
また、自分を後回しにしてまで頑張っていること、そんなご自身を認めることから始めて、ご自身の声希望も少しずつ聴いていきましょう。あなたの中には、やりたいことワクワクすることがちゃんと眠っているはずです。それらは、あなたが気付いてくれることを待っているでしょう。

9:00 子どもの送迎

・子どもの咄嗟の行動を視野に入れながら、注意深く気を張りつつ、息を切らしながら自転車をこぐ。
・道ばたで、子どもたちが大きな声で歌いだし、周りの目を気にしながら、注意する。
・近所の人にご挨拶。予想と違う反応が返ってくると、気になってしまう。

子どもが危なくないように気を付けなくちゃ!ヘルメットも嫌がるけど、被らせないとダメな母親だって思われちゃう!
子ども達よ、よく周りの目も気にせず、そんな大きな声で歌えるな~。やめてくれ~!!ダメな母親だって思われちゃうよ。
もう、何で言うこと聞いてくれないの!!あ~あ、また子ども達怒鳴っちゃった。怒りたくないないのに、つい怒っちゃうなんてダメだな。誰かに聞かれていたらどうしよう。
あれ、なんかいつもとあの方の反応が違ったかな。私、何かしたかな。何かいけないこと言ったかな?どうしよう。

※危機管理のアンテナを常に発動し続けることは大変なものです。交感神経*4も優位になりやすく、いつも戦闘モード、それはイライラしやすくなりますね。
思い通りにならなかったり、うまくいかないことも、母親の責任だと必要以上にご自身を責めてしまうことは、とてもつらいことだと感じます。責任感が強いことは良いことでもありますが、このように裏目に出てしまうこともあります。それだけ自分自身でいっぱいいっぱい、背負って、踏ん張っているのですね。
また、自分が悪いのではないかと罪悪感を感じやすく、周りの目もとても気になってしまうでしょう。そんな中で、自由過ぎる子どものお世話をすることは、とても肩身が狭く、息苦しくなってしまいますね。凝り固まった思考に縛られて、とても窮屈そうです。

*4 自律神経系の一つで、「闘うか逃げるか」といった緊急事態のときや活発に活動しているときに活性化する。

10:00 幼稚園に送り、その後ママ友さん達と談笑

・先生との何気ないやり取りでは、つい『良いお母さん』を演じてしまう。
・周りの目が気になって、何を話したらいいのかわからなくなり、混乱する。
・ママ友さんとの会話では、つい周りと自分を比較してしまったり、比較されている気がして、落ち込みやすい。
・ママ友グループのようなものがあり、自分がどこに居場所があるか、また疎まれていないかなど、気になってしまい、周りをキョロキョロしてしまう。
・苦手なお母さんが目に入ると、さっと避けてしまう。
・グループの依存心が強く、いつものグループの中に入ると、安心はするが、実は「早く家に帰ってやることやりたい」と思っているのに、去り際がわからない。
・ついつい作り笑顔で、周りに合わせてしまう。
・笑ってみたり、人の話に感情移入し過ぎて悲しくなったり、感情がジェットコースターのように振れ幅が大きい。

先生と話すとき、緊張するな~。なんか身構えちゃうかも。
ママ友さん達と話すときは、共通の話題があると楽しいけど、なんか気を遣うな~。
失礼なこと言ってないか気になるな。苦手な人だと目線もこわいな~。どう思われているんだろ。気にし過ぎかな?

※Mさんのつらいところが、この辺りに垣間見えますね。『できるお母さん』を演じようとしてしまうところ、そしてどう思われるか他者の目を必要以上に気にして合わせてしまうところ、周りと自分を比較してしまい自己主張できないところ。気になるポイントがたくさんあります。生きづらさの原点はこの辺りにあるかもしれません。

まずは、このような苦しい状態にある自分の今の現状を整理し、受け入れていくところから始まります。そして、どうしてこのように考えてしまうのか、もしかしたら『自動思考*5や『スキーマ*6のような自動的無意識の思い込みや刷り込み、色眼鏡のような物の見方やイメージが存在しているのかもしれません。それは、幼少期から今まで、どんな風に感じられてきたことなのか、過去にさかのぼってお話を聴かせていただき、一緒に整理していくことも大事なプロセスの一つです。ずっとつらい思いをしてきた幼い『Mちゃん』の存在に気付いてあげられるかもしれません。その内なる幼い自分(=インナーチャイルド*7との対話から、ご自身にとって大事な気付きが生まれてくるかもしれません。
また、『自分軸と他人軸*8自分と他者との境界線*9を意識して、『自分の枠*10を大事に育ててあげたいところです。
さらに、コミュニケーションのスキルとして、『アクティブリスニング*11を知っておくと役に立ちそうですし、適切な『アサーション*12の仕方を知っておくだけで助けになりそうです。自分の『ソーシャルスタイル』などコミュニケーションのタイプ*13を知っておけば、例えば「聞き役でもいいんだ」と自分なりの個性を受け入れられるようになり、それだけでも楽になります。加えて他者のタイプを知っておくと、よりコミュニケーションを取りやすくなるでしょう。

*5 瞬間的に浮かぶ考えやイメージ。より浅いレベルの認知のこと

*6 信念や自己イメージ、価値観などより深いレベルの継続的な認知のこと

*7 過去に満たされなかった自分自身の中にいる幼い自分のような存在のこと

*8 行動や思考の基準が自分自身にあるか(自分軸)、他者にあるか(他人軸)

*9 自分と他者は違うものとして、明確で適切な線引き=境界線(距離のようなもの)を築くこと

*10 他者との適切な境界線を築きながら、自分自身の境界を枠のように確固たるものしていくこと。自分の枠では、自由に自分の感情を感じることができ、他者の感情に巻き込まれたり、左右され過ぎない。自分で自分の感情や思考を抱えていくイメージ。

*11 積極的な傾聴法のこと(うなずきやあいづち、感情の反射や要約など)

*12 相手の立場を尊重し、自分らしさを損なわずに、自分の意見や主張を伝えていくためのスキル

*13 コミュニケーションの仕方において、主に『自己主張をする/しない』『感情表現をする/しない』の二軸から4分類に類型化したもの。エクスプレッシブ(社交的・直観的)、ドライビング(現実的・成果主義)、エミアブル(友好的・安定的)、アナリティカル(論理的・計画的)がある。その他にも様々な類型論がある。

カウンセリングでできること

以上、とあるお母さんの朝の動きを見ていきましたが、いかがでしたでしょうか?あなたの心の中には、今どんな言葉たちが浮かんでいますか?

この朝の時間だけ切り取っても、この情報量と気苦労の多さ。一人ループの思考の多さ、感情の揺れ幅。皆さんは、どのような印象をもちましたか?

子育て中の方は、「そうそう、あるある!」「わかる~!」「私だけじゃないんだ!」などそれぞれの感想をもたれたかもしれません。(子育て中の方の側にいらっしゃる方は、見えないところでその方がどれだけの苦悩を抱えているか、少しはイメージできていたら幸いです。)

実は、「自分だけじゃない!」と思えることは心強く、それだけでサポートになったりします。自分が一人で感じていたことは、他の人も体験していることで、他の人にも理解されうることなんだと思えた時点で、自分に対する自責の念は減っていますほっとしたり、安心感を抱くこともあるでしょう。自分の努力や苦労が報われる瞬間でもあるかもしれません。

そして、大変さを分かち合ったり、他者にわかってもらえたことで、ようやく、「ああ、自分はこれだけ大変だったんだ。頑張ってきたんだ。」と理解できたり、腑に落ちたり(これを私は、自分に対するアハ!体験*14と呼んでいます)。
要は、自分事として受け入れるプロセスが展開していくのです。
自分の課題やテーマを自分という存在から引き離し(=外在化)、適度な距離を持って、客観的に見つめ直すことで、見方が変わったり、扱い方が見えてきたりします。

カウンセラーは、お話をうかがいながら、その方の感じたことを共に感じ共に見つめ整理していきます。カウンセリングが進展していくには、『見立て』が大切で、何がどうなって、どうしてそうなっているのか、どうしたらよいのかなど心理学視点で読み解いていきます。でも、これは、カウンセラーが独りよがりで行うものではなく、クライエントさんとの協同作業です。そして、様々な心理学的アプローチで、その方に合った自己理解と自分との付き合い方を一緒に模索していくイメージです。

カウンセラーは、クライエントさんの人生に寄り添う伴走者だと考えています。
先導するわけでもなければ、ただ聴くだけでもありません。絶妙なバランスで支えるような感じでしょうか。そして、答えはその方自身の中にある。人生の主役は、紛れもなく、その方自身です。

*14 これまでわからなかったことがわかった時に感じる体験のこと。ひらめきにより脳が活性化される。「そうだったんだ!」という喜びにも似た感情で、情動体験や自己理解が進むと筆者は考えている。

だから子育て中にこそ、カウンセリングを

現代のお母さん達の中には、気軽に誰かに頼ることができない現状の中、夫との関係、親との関係、ママ友さんとの関係など、諸々の役割を背負い、一人で抱え込みがちなお母さんも多いように感じます。

そんな時は、誰かに話すことから始めてみましょう。
話していいのです。頼っていいのですよ。
話してみると、自分の中にあったものが少しずつカタチになって、放れていきます。

時には、ご自身の中に抑え込んできた想いや感情に出会うこともあるでしょう。過去の自分に会いに行くような感じで、そのとき感じていたこと、抑え込んできた想い、それを今ここで、気付き、許し、受け入れ、消化したり、浄化したりすることもあります。時には苦しさも伴いますが、自分を生きるために、大事な作業であると考えています。

時には、コミュニケーションスキルについて心理教育という形で学んだり、行動思考に目を向けて、適応的な思考を取り入れていったり、行動を促すこともあります。新たな自分との付き合い方に出会えるでしょう。

子育てをするうえで、自分と子どもとの境界線も大事ですし、子ども理解も大事なポイントです。子どもを理解すると同時に、自分の理解も欠かせないものです。自分を知り、自分を受け入れていくこと、そして自分を理解し付き合っていくことです。
自分を支える夫婦関係親子関係に目を向けていくことも大切でしょう。

お母さんは、安心して、話せて、自分を表現できる居場所を求めています。
世間体もママ友の目も気にしなくていい場所、母として妻として娘としての役割を下りてありのまま泣ける場所、思いっきり嫌なことを吐き出す場所、自分を取り戻す場所・・・

日頃、精一杯子どもを抱えるお母さんこそ、抱えてもらう居場所が大切です。
カウンセリングは、誰に気兼ねすることもない、否定もされなければ、批判もされない。
ありのままのあなたが許され、尊重される場所です。
安心して、ご自身を解き放ってください。
自分が背負っているものに気付き、下ろして、身軽な自分で、かけがえのない自分自身を生きていきましょう・・・我が子と一緒に。

Photo by Aswin on Unsplash

―ほっと、ちょっと、あとがき―

次回からは、とあるお母さんの1日【昼じかん編】【夜じかん編】をお送りします。
朝の時間だけでもあまりのヘビーさに、悶絶しながら・・・
そして、知識やスキルがあれば、どれだけ完璧で素晴らしい育児ができるのだろうかと誤解されがちですが、当の筆者も怒涛の3人育児に手を焼いている一人であります。
ご安心ください。人間は完璧ではありません。支え合っていきましょう!

参考文献

この記事を書いたライター

遠山千尋

臨床心理士・公認心理師

ご覧いただき、ありがとうございます。私は、これまで主に教育臨床の現場で、公私ともに子どもたちとかかわることを大事に積み重ねてきました。自分自身の経験や糧を生かして、第一に『安心できて信頼できる居場所』としてのかかわりを大事にしています。そして、今のあなたに合ったアプローチで、自己理解・自己受容を促し、自分らしく自分の人生を歩んでいくために、共に伴走していきます。特に子育て中のお母さん、一人で抱え込まなくて大丈夫です。あなたがあなたらしく、もっと楽になれるように、『気軽なカウンセリングを身近に・・・』を実現していきたいです。

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